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最終決戦編

タヒチと別れることとなったすいか帽たちは、尚も進み続ける。
かげ魔王に破壊されたオーボンの地下で、最後の竜の玉を求めて戦いを続ける。
陰陽術と剣の舞いの使い手「アボカド」。青い壁の魔物「青塗り壁」。
剣技と怪力の持ち主「鉄巨人」。宇宙の力を得たと言う「アルティぷよ」。
そして、世界の闇を統べる王になることを目論む「闇の王」。

戦いの最中、すいか帽は新たな力に目覚め始めていた。
すいか帽の前に現れた謎の生き物。彼を「西瓜太郎」と呼ぶ「すいか様」。
彼の言葉ですいか帽の頭に浮かぶ、失われていた記憶。
「すいか帽」としてではなく、「西瓜太郎」としての記憶。
すいか帽の記憶と言葉を奪ったすいか様との記憶。
そのすいか様は、圧倒的な力で強大な敵を倒して姿を消した。

やっとの思いで全ての竜の玉を揃え、「青い宝珠」の力で元の世界に戻ったすいか帽たち。
終わり無き戦いを終わらせた、蘇った勇者。
至高を求める幸運の戦士達は、果てしない想いへと進み続ける。
彼らにとって最後の輝きである竜の玉は、彼らの願いを叶えられるだろう。
…少なくとも、この時はそう思っていた。

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